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羊ってどんな動物?

羊は、古くから人とともに歩んできた身近な家畜です。仲間と群れをつくり、草を食べて暮らす反芻動物。羊毛や肉、乳など、さまざまな恵みをもたらしてきました。

ひつじの基本データ

分類ウシ科・ヒツジ属
食べもの草、樹皮、木の芽、花などを食べる
飼育目的羊毛、肉、
特徴食べた草を反芻する
暮らし群れで暮らす

羊の分布

羊は世界各地で飼育されており、2015年度の飼育頭数は世界で10億頭以上、羊毛の生産量は210万トン以上とされています。主な飼育国は、中国、オーストラリア、インド、イラン、スーダン、ニュージーランド、ナイジェリア、イギリスなどです。

日本では、2010年時点で約12,000頭が飼育され、北海道を中心に、秋田県、岩手県、福島県などでも羊の飼育が行われています。

※統計データは調査時点の数値です。

一万年前から続く、羊と人の物語

羊は、人が早い時期から家畜化した動物の一つです。西アジアを中心に、およそ一万年前から人と暮らし始めたと考えられています。

羊は毛や毛皮だけでなく、乳、肉、肥料など、暮らしに必要なさまざまな恵みをもたらしてきました。人が移動するにつれて羊も世界各地へ広がり、その土地の気候や暮らしに合った多くの品種が生まれました。

羊の品種は、世界に1000種以上あるといわれています。

詳しくはこちらのページをご覧ください

草を栄養に変える「反芻のしくみ」

羊は、牛や山羊と同じ「反芻動物」です。
食べた草をいったん胃に送り、口へ戻してもう一度よくかむ「反芻(はんすう)」を行います。

羊は「4つの胃袋を持つ」といわれますが、正確には、ひとつの胃が4つの部屋に分かれています。胃の中にいる微生物の力で草の繊維を分解し、人には消化しにくい草から栄養を取り込んでいます。

羊毛は品種によってこんなに違う

羊の毛はすべて同じではありません。細くやわらかな毛、弾力のある毛、長く光沢のある毛、褐色や黒色の毛など、品種や一頭ごとの個性によって異なります。

刈った毛は洗い、選り分け、紡ぎ、編み、織り、フェルトなどにして活用されます。自然の色合いや風合いも、羊毛ならではの魅力です。

家畜化の歴史

野生の羊は、新石器時代から狩猟の対象とされていました。当時は、主に脂肪や毛、骨、角、糞などが利用されていたと考えられています。

紀元前7000〜6000年頃、メソポタミア(現在のイラクからパレスチナ、レバノン周辺)で羊の家畜化が始まりました。メソポタミアの遺跡から小型の羊の骨が大量に出土しており、これが最古の家畜化の証拠とされています。

その後、羊は人類の移住とともに世界各地へ広がっていきました。家畜羊の祖先とされる野生種には、中央アジアのアルガリやユリアル、中近東のアジア・ムフロン、インドのウリアル、地中海地域のヨーロッパ・ムフロンなどがいます。

日本での羊の歴史

本で最初に羊の記録が見られるのは「日本書紀」。推古天皇7年(599年)に百済から2頭の羊が献上されたと記されています。ただし、当時の日本では衣服等は植物繊維や蚕を原料とした木綿や絹が中心であったことと、日本の湿潤な気候が羊飼育に馴染まなかったため、羊が定着することはありませんでした。明治時代に、軍用毛布用の羊毛が必要になり下総に羊牧場が作られることとなり、これを機に羊が繁殖され、羊毛製品の需要が盛んになりました。

2010年の国内での羊飼育頭数は1万2,000頭を超えています。その8割は肉用のサフォーク種です。